● 2002年 4月1〜3日 2泊3日
今回で8回目の対馬釣行
3月末から4月の始め頃は店の懐石の予約も少なく、まだ田植えの準備には早い。思い立ったら吉日。ソク飛行機の予約を取り、信州は安曇野を早朝3:20分愛車に荷物を積み込み出発。対馬黒鯛釣り一人旅の始まり。 頭の中は巨大チヌの事ばかりが駆け巡り、睡魔なんて何のその愛車は中央道をひた走る。 いつものごとく名古屋空港8:00始発→福岡行き。福岡空港乗り継ぎ対馬行き。対馬着10:40分。
「釣研丸」の女将さんに「嵐を呼ぶ男丸山」と異名を取った自分だが、今日は行いが悪かったのか晴天、風もなし!よし今日はもらったと、昼飯も取らず1人で渡船。 浅茅湾、犬ヶ首へとチャカ付け。中潮、潮はこれから下がる。ここは、昨年11月に乗ったことの有る磯だから、海底の様子が分かる。しかし、師井船長のアドバイスで、今は乗れないが、3時頃になるとあの根が顔を出し乗れるから「きっと上がるよ!」と言って引き上げて行った。 さあ、チャット(ネットじゃないよ。安曇野弁で即座にて意味)こませ作り戦闘開始!! 風も無く暖かい、ウグイスの鳴き声までも聞こえてくる。う〜んのどかだ。しかし、ここまで来たのだ。乗込みの50オーバーいや、出来れば自己記録オーバー55cm以上がほしい。
自作の立ち浮き0.8号にハリス2号、チヌ鈎5号の大型狙い。しかし、あたりが無い。たなを測りなおし、正確にカケ上がりを攻める。ダメだ!時間がもったいない。船長の言った根に移りたいが、まだ潮が高い。 3時近くにやっと離れ根に乗れ、タナを測る先ほどのポイントより深い。こませを硬くし多めに撒く。キタッ!42cm位。竿がガマのGV1.2号、5M、パワーが有る為そんなにも苦労なく上がる。しかし、久々1月以来の黒鯛!!1人で子供の様に喜ぶ!!!誰もいない・・・しかし、嬉しい。そうだ、来る前にHP作ってくれている友人の奥原に、1人だからデジカメ用の三脚持って行って写真撮って来いと言われてた。しかし、対馬で42cmをセルフで写真撮ってたらアホかな???まあいいか、誰も見ていないし・・・。時間がもったいないと思いつつ三脚出して、1人でハイ、ポーズ。「カシャ」うまくアングルがつかめない。魚をぶら下げ行ったり来たり、3回ほど「カシャ」「カシャ」やっぱりアホだ・・・。 さあ次は50オーバーだと頑張る。オッ!きた。45cm位居るな此処。 6時半の納竿 までに40.7cm〜45cmまで5枚。40cm以下なし。50cmオーバーが出なかったにしてもまあいいか、後1日半あるし、写真も撮ったし・・・。
宿に帰ると、いつもの様に女将さんに「カワイイの釣ってきたネ!」・・・クソ(自分に)ホームグラウンド新潟では大釣なんだけど、ここは対馬55cmオーバーでないと大きいと言ってもらえない。クスン!でも良かった写真撮っているの見られなくて。 明日は頑張るぞと!!昨夜は2時間しか寝ていないので、明日のために9時に床につく。
● 2002年 4月2日(火) 2日目
6時ちょい過ぎに起きて朝食。NHKの天気予報を見てさあ、出発。忘れ物は無いかな?カメラと三脚・・・。 今日は何処へ乗せてくれるのだろう。風は少し有るが、大した事は無い。 船は燈台を通過して、仁位浅茅湾の方へと白波を蹴立てて進み、 フカリ浦へチャカ付け。 ヤッタネ!ここは以前に2回乗っているが、相性の良い磯だ。昨年6月に51.5cmを上げている。11月には、5号の鈎がのばされバラした磯だ。今回はその為に、鈎に平うちしてある強化鈎を持って来ている。ここも干潮になると乗れる離れ根が有る。しかし、乗れるのは11〜12時頃、それまでは、右の高台で釣る。 今日は、ロット"がまかつVRの0号53"で、離れ根に乗れるまで遊んでやろうと、軟竿をチョイス。浮き下7m位で15m先を丹念に攻める。11時頃キタ!黒鯛特有の鰹のたたき?いや失礼、竿タタキ!!0号軟竿の竿先が海に突き刺さる。レバーブレーキで補正する。これはでかいぞ・・・よってこない。久々に心が踊る(踊り踊るならチョイト東京音頭)失礼、躍る。3〜4分のやり取りで、ぶじにタマに入る。約43cmな〜んだ・・・竿が軟らかいので50オーバーに感じられた。皆さん竿は軟らかい方がおもしろいですヨ!
どっこいしょ!ヤッコラセとオットトッ!! 何でシャッターが早くおりちゃうんだよ!! やっぱり1人でアホかな・・・
さ〜てそろそろ潮も引いて、目標の離れへ乗る。 ロッドは"BBXスペシャル・ズーム1.2号 47-53"にチェンジ(ゴメンなさい。50オーバーを0号で取る自信がなかった為)ポイントは分かっている。そこを丹念にコマセし攻める。いきなり強引な引き。自然とレバーブレーキでのやり取りとなる。しかし出来るだけ糸は出さない。ロッド4.7Mではダメだ。隙を見て5.3Mへズーム!これは50cmはゆうに有るぞ、ゼッタイにバラセナイ大型!強引にガンガン引っ張る。大型の黒鯛特有のど〜ん、ど〜んとした竿タタキ。しかし、何か違う。やっと足元まで寄せたその魚影!アッ!!赤い!!!デカイ真鯛だ。クソー、喜んで良いのか?悔やんで良いのか?商売柄今のこのサイズの天然真鯛は高価なことは知っているが、一応外道だ・・・しかし、天然の真鯛だ。頭の中では原価計算が・・・喜ぶことにした。 スケール出して測ったら50オーバー間違いなし。(正確な寸法は、釣研丸で計測 52.5cm 2400g) ヤリー!!またまた1人で三脚出してハイ!ポース!! 300M位先の磯に1人黒鯛師が居る。きっと1人で何やってんのかなと思っているだろうな? その後43.7cmを追加し、6時30分に納竿。
朝の磯渡しは、渡し・・・私1人だったが、帰りは船いっぱいの人。何やら良くわからない言語が飛び交っている。よく聞いているとウン韓国語?韓国人がいっぱい乗っている。フローティングベストにフィールドテスターと書いてある。何釣りだろう、何言ってるんだろう? 宿で計量してたら、奴らTVカメラ回っている。船長に聞いたら、韓国の有名なテスターらしい、取材に来ているとの事。気になるのは型だが、覗き込んで見ていると、50オーバーが数枚アッ! 55が出ている。クヤシー!! 残る時間は、明日最終日14時までだ。キムチを食べて頑張ろう!!
今夜は少々お酒もすすみ、中村船長、同宿の若林さん、シマノのテスターの人(今回は多分リンカイ00号のテストをしているらしい)一杯飲みながら釣談義に花が咲く。中村船長「風を釣れ」意味不明な難題を私にアドバイス・・・「風を味方にしろ!」???誰か教えて〜。
● 2002年 4月3日(水) 3日目
さあ最終日。今日こそはと力が入るが、風が強く小雨も混じる絶好の釣日和???「風を味方に」・・・。 同宿の若林さんと"砲台"にチャカ付け。11時頃、49cmをゲット。1cm足りない。風が向かいでとても味方にならない。仕方なく12時半頃若林さんの横へ移動する。此処はかなりのA級ポイントらしいが、今日はダメみたい。 自分の持っている引き出しからいろんな手を出して見るが、喰わせられず、後ろ髪引かれる思いで14時納竿。 迎えに来た船に、韓国のテスターが2人乗っており、船長が我々の乗っていた磯に瀬渡しした。これからの時間は、多分喰うのだろう。夕マズメやりたかったが仕方ない。しかし、この2人55位のサイズを2尾ストリンガーに付けて持っている。あんなの釣ったのに、普通磯替えするかな?そして、港まで行く間に3〜4回韓国テスターをセ替えしていた。ほとんどの人が50オーバーをキープしている。チョー クヤシイー!!
家に帰って、インターネットで釣研丸のHPの釣果情報を見ると、私が帰る日に、最高62cm・3.8kgが上がっていた。その他55cm前後が数名、やっぱしテスターは上手い。キムチも美味い。恐るべし韓国パワー・・・ワールドカップ万歳・・・なんのこっちゃ。。。
釣は奥が深く、いつまででも鍛錬出来る。 ちなみに、私の釣果は載っていなかった・・・。 クソー
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