「どうする・・」「これは仕方ないぞ、根ズレで切られるなら思いっきり巻いてきられた方がましだ。」どんどん巻け!三村君スタンディング(中腰)では無理!バット岩に腰掛座り込んで巻くが、魚がでかすぎて巻けない。よし、手伝うか。グローブをはめて、肩入れ状態でラインを引っぱる。モロコ釣りの世界だ!それも大雨の中30分位かけてやっと足元まで来た。2人とも疲労困憊!!そして、見た魚は・・・エイだ!「なんだ、引きがおかしいと思った」
私は以前24kgのエイの魚拓を取った事が有るが、それと同等位、少なく見ても20kgは有る。「どうすんの?とる、ライン切る」お互い板前だから、エイヒレ料理に使おうと・・よし!じゃあとるぞ。私のタマは45cm。三村君は60cmを持って来た。私が下へ降りてタマ入れに入るが、相手がでかすぎて入るなんてものじゃない。「こりゃダメだぞ」「ギャフないか?」「ハンドギャフだったら有る」「よし、それにロープ縛り付け、引っ掛けロープで抜き上げよう」「バラセばいやだから本人がやれよ!」彼がつるつるの所を数メートル降りる。すご〜く危険!海に落ちても全くおかしくない状態だ。「ダメダ、ギャフがあと1mとどかない!!」「仕方ない、魚を思いっきり引っ張り上げ、何とかギャフを掛けるしか手はない」「アッ!!ワイヤーとハリの付け根でブレークだ!!」エイは、大きなヒレを動かし、八丈の海へ悠々と戻って行った。(ゴメンナ!騒がして)
さて、やっと自分の釣が出来る。今日の私は尾長狙い。すぐに来た。オッ!!デカイ、グングンと左根へ持っていく。これは50有るぞ。「今度はオレの番だ!」と叫び、大きく竿を曲げ、やり取りに入る。しかし、その直後竿がピンと空を向いた。クソー!チモトを歯で切られている。間違いなく巨グレだ。喰いが悪かったので、ハリス3号までおとしたのが災いした。5号ハリスに替えて餌を付けようとしたら、そこに正丸の船が来た。何・・・オイオイ撤収かヨ!これからなのに・・釣り始めてまだ2時間チョイだよ。まあ、仕方ないか。磯釣りでは船長は神様だからな。
仕方なく2時頃アサギクへ戻る。しかし、これで止める2人ではない。車をそのまま借り、正丸の船長の情報で、神湊港の軍艦堤防へ。駐車場から、CoolerBox、バッカン、ロットケースなど避難民の様な大荷物背負って先端へ。いるわ、居るわこの嵐の中釣人が、それもほとんど地元と思われる人が。コマセ、サビキでムロ鯵を釣っている。風向いの内側のポイントしか空いていない。「どうする?」何かやる気がしないなと、仕方なく大荷物担いで、隣の底土港右の堤防へ乗る。ふかせでムロが釣れたので、私も一発大物をと、泳がせ釣りに挑む。私はライトタックルが好きなので、以前八丈島の地元釣師にバカにされたタックルをだす。竿:
ガマカツ・グレ遠征SpecialU4号ー5M。リール: シマノ・ステラ16000PG、深溝シュプール。道糸・ハリス通し10号。浮き: 八方15号浮き。ハリ:
オーナー・カットヒラマサ16号。浮き止め:約10m位。
このポイントならブッシュないから10kg位までなら取れるだろうと、竿を出し100m以上泳がせるが・・・。5時近くに空が真黒になり、穴風、雨、本日2度目の撤収。
アサギクに戻ると、島内観光組の4名も帰って来ていた。風呂は、(みはらしの湯)で入って来たと、それじゃお約束の釣魚を造ろうか・・・。しかし、獲物は私の釣ったブダイ、35cm位の縞アジ、メジナ。話では、三村さんのカンパチの姿造りを腹いっぱい食べる予定だったが・・ヤッパリ話は話し。まな板、包丁を借りて得意な姿造り。結構良い一品には、十分なった。本日そして明日の釣談義に花が咲き、22:00頃床に付く。
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