ヤッタゼ博之51.5cm!
NO.7  H20.6/16〜18日


1日目 6月16日(月)

 皆様大変長らくお待たせしました。。久々の釣行記です。
今回は、店のメンバー息子の博之と板前の佐野君との釣行です。一応社員旅行です???。
朝2:30釣人出発。福岡までは順調だったが、福岡⇒対馬間のANAが天候調整になっていた。飛ばなければ大変と、アンパイで博多港へタクシーを走らせジェットホイルで・・・・。1時間あまりのロス、珍道中の始まりか?。。
さて、対馬の釣研丸が大きく変わってしまった。と言うのは、親方が民宿を売って、沖永良部へ行ってしまった。名船長の師井船長もいないと言う寂しさを引きずり対馬入り。
13時ころ宿に着くとそこには、人の良さそうなおねえさんからおばちゃんになったばかりの様なナガイさんが出迎えてくれた。そして、宿下に船が着く、そこから上がって来たのは、かつて良く知っている漁師の水田さんだった。お互いに大きく手を振り上げ「お久しぶり」。こりゃいい、知らない人ばかりと思いきや、水田さんが船長ならば心強い。早いこと支度をして船へ乗り込む。今日は荒れ気味だからと、城山廻りこみ黒瀬方面へ。私も対馬釣行23回目、浅茅湾も少しずつ分かって来た。去年博之が大型を一発でばらした近くまで来たが、ロープが入っていたので
対岸の磯へ着けた。ここは、一発大物が出るポイント。初日でもあるので3人で同じ磯に乗る。

           

一応私がベテランだから、2人に好きな所に入りなョ!と、私は2人の真ん中へ。偏向グラスで海を覘くとはえ根がしっかり、こりゃシクジッタと思うがどうしようもない。佐野君のポイントが羨ましい。
さて、戦闘開始。実釣2日半、初日に上げておくと気が楽だ。・・・力が入る。・・・が、 14:50いい当たりで良型のハタが出迎えてくれた。16:00頃良型のチヌの引き、やっぱしハエ根でラインブレーク。
各自メジナなど小物釣りとなり納竿。マ・・・あと2日有るサと気休め。。
夕食時「いつもは家に帰るんだけど」と言いながら、永田さんが夕食を一緒に付き合ってくれた。情報、明日の計画、釣談義に花を咲かせ時が過ぎる。チヌは釣れなかったが、旧釣研丸のメンバーに会えたことが嬉しかった。 

 


2日目 6月17日(火)

 さて2日目、私は4時半に起床。博と佐野君は夢の中、起こさん様に外に出て、本日のコマセの準備。なんで俺が人のコマセまで・・・。
6時前に朝食、6:20頃出船。いつもより早い、力が入っているせいか・・。船は作戦どうり仁位浅茅湾へ。釣人というのは面白いもんで、以前釣れたポイントが大好きだ。だから、フカリ浦へ着けて貰う事にした・・・が・・・風が正面で好きなポイントへ入れず、仕方なく右方面の風裏へ渡礁。ポイントは満潮のため狭く3人は無理だ。どっち道今日は、1人で思いっきり竿を振りたかったから、私は別の大石浦へ・・1人で!!


丸ちゃん磯にて博之と佐野さん

私のポイント

 雨はいつ来てもおかしくない。風は左側から、まずまずのコンディション。ポイントを絞る。当然自分の立ち位置正面へ。今満潮だから、そう飛ばさなくても良いだろうと、竿2〜3本先、タナは7M。。ます゜様子伺いで、自作立ち浮き・負荷3Bプラスアルファーで調整。付けえさはオキアミの生・加工・ボイルを使い分ける。まず小型のハタ、そして、たまに良型のメジナ、ボラが来る。対馬の魚は引きが強くておもしろい。しかし、まだチヌの気配ががない。たまに釣り仲間からメールなり電話が入る。中には「写メまだ届きませんが」と、山梨の飯島君から・・・ヤロー、プレッシャーくれやがって。。


11時頃弁当が

 11時頃弁当が届く。博たちは大型2枚をばらしたとの情報。向うは喰っているんだナ、よけいにプレッシャー。よし、弁当は一枚釣れるまでおあずけとする<`ヘ´>。。釣れるまで食わんゾ!!!
そして事件が、浮きがうまい具合に入った。風もあったため合わせをくれたら、「がまかつ」のGV 1.2-50穂先を折ってしまった。それでも魚は付いている。何とか取り込んだが40強のグレだった。。ウェーン。。。竿を「がまかつ」のGW 1-50にチェンジ。
博から携帯が入る。50cm位のが取れたとの事。博は最近喰わせるテクニックが付いて来ている。ただ、大型の経験が少ないためバラシが多い事。対馬のチヌは、大きいし引きも強くまた、磯のためブッシュ、ロープ等の障害物もあり50以上のチヌは少しテクがいる。離れているためアドバイスも出来ず、お前より俺の方がバラシた数は100倍以上だと慰め携帯を切る。どうも新潟で買って来た「丸キュー」の「魚玉」で喰わせたいとの事。俺も「エサダンゴ」にチェンジしてみる。そしてたら、11:45分念願のチヌの引き。すげ〜うれしい。。初チヌ、慎重になるのは当然。ハリス1.7号、チヌバリ3号の白・・対馬では少しライトだけれど。。チヌは左に走る。そっちは根だ。俺は右に走りためる。竿が満月、左の根ギリギリもうためるしかない。少しずつ浮いて来る、タマに入るまで絶対気を抜けない。苦い経験が頭をよぎる。浮いた!!!まずまずの良型。今回はメジャーを持って来た。清水の瀧口と言うカワイイ女性の釣人に「チヌ師は、メジャーを持ち歩かなきゃね」と今年清水港で教育されたため。48.3cmクソー50いかない。ひたすら打ち返す。
1枚喰わせれば後は応用だから。・・メシを・・・1枚喰ったから今がチャンス、まだおあずけ・・・。12:40来た来たフィッシング〜・グ、グ、グ、グ〜です。さっきよりあるゾ、重い・・・メジャー50ジャスト黒くイツキだな、太い。よしよし、これから。しかし、昼前後喰って来るのは嬉しい。夕方が楽しみだ。この調子だと二桁行くかな〜?
博から連絡、バラシも多いがゲッチュも多いよと、そうか良いポイントに入ったな。3時頃水田さん見廻りに来る、当然磯替えなし。向うバラシが多いからハッパかけて来ると、大笑いで去って行った。
今日は良い日だ、オモロ〜。
 結局今日の釣果は、
 俺(40,45,48,50cm)バラシなし。
 博(38,38,45,48,50cm)バラシ5枚。
 佐野君(32cm)バラシ1枚。      
 チヌ以外メジナetcで、20kg位。。

 宿に着くと、新しい経営者のミンさんが出迎えてくれた。
「いらっしゃい。大漁ですネ」と、いきなり握手をして来た。韓国では有名な人らしいが、気さくな人です。「中村さんの二代目として、釣人に愛される釣宿にしたい」とポリシーを持っている良い人です。
魚は釣れるし、良い環境人間も良い、ただお客が少なく我々だけ。私達は嬉しいが、つぶれたら困る。俺の第二の故郷が無くなっては困る。皆さん対馬「ウキゾ」にお出掛け下さい。



最終日 6月18日(水)

 早い!もう最終日!4時半起床。2人はまた夢の中。コマセ場でコマセを1人で作っているが、すごい大雨・・ブルーな気分になる。今日の作戦は、昨日喰っていた博達のポイントへ集合する事にした。ただ朝一は潮が高くて乗れないため近くの磯で釣り、11時の弁当配達時に磯替えをお願いした。
 さて、運良く雨もやみ6時半に出航。1つのワンドをはさみ2人と1人に分かれて乗る。


巨真鯛よさらばの佐野君
9時頃か、対岸の佐野君の大声「デケー」静かな湾の中だから200m離れていても良く分かる。ラインが真っ直ぐ沖へ、LBDのドラックが出っ放しだ。間違いなく巨真鯛だ。捕れるかナ?今回一の大物だ。暫くして竿が完全に上を向いていた・・・。
そして30分後隣の博に、本人談「かなり大きかった。右に走られたから巨チヌだ。根でラインブレークしてしまった。潮が下げていればもう少し前に出られたから捕れたと思う」苦しい言い訳をしていた。


 さて、そうこうしているうちに水田さんが来た。目標のポイントへ移動。2人は昨日のマイポイントへ。私は、どうも入る所が無く、2人の邪魔をしてはいけないから川口探検隊(フル)の様に藪を掻き分け2人より30m位奥に進む。タナは約6m、前には養殖のビン玉が並び遠投すると引っかかる。少々厄介なポイントだが、釣れば問題ナシと意欲を出す。15分もしないうちに博が45cm位をゲットした。早い!いるんだナ〜。。断然やる気満々。しかし、俺の竿は沈黙が続く。

苦戦をした18日の私のポイント

 来た〜!!ウン、何かおかしい、引きは強いが表層で右へ走る。私は左へ移動、あまり右へ行かれるとロープが有る。"ためる"いきなりすっぽ抜けた浮きが、ロケットの様に自分の方へ飛んで来る。何物だ、お前は。口が弱く上走り重い、まるで縞鯵の様だった。まっ、、チヌでは本命ではないから許してやるか・・気になるナ〜。
昨日ほどではないらしいが、博が少しずつ釣果を出している。あせるナ〜。。奴ら弁当食っている。こちらはそれどころではない。エサを替え、仕掛けを替え攻める。「キタ〜!!」織田祐二君・・・ウ〜ン小さい45cm・・母さん・ビックママ連れておいで。
14:30 博が騒いでいる。かなりの大物か?何だ何だ、2人の間崖に左手を付いて、曲がった竿を右手で高々上げてこっちに来る。そう、巨チヌが止まらず25mもチヌに引きずられ、俺の所まで来たのだ。「オイまずいぞ、その先にロープが入っているゾ」仕方なくアシストに廻る。まず、タマで走ろうとしている先のロープ付近をタマアミで叩く。すると、チヌが向きを変え右へ「ハリス何号だ」「1.5」・・「何で--細い」「だって喰いが悪いからおとしたら喰ってきた」気持ちは分かる。今回何回もバラしている成果が出た。うまい事魚を怒らせない様にやり取りしている。本人、ハリス細いからひやひやだろう。そろそろだナ。「オイ、竿寝かしてやり取りしろ」「何で〜?」「竿立てっぱなしだと、チヌ深く潜るだろう」そうそう・・・なかなか顔出さない、太いなコイツ。暫く続く「デカイ奴ほど早めに勝負付ける気でやらんとバレルゾ」取らせたい、顔見たい。。3人の目が点となる。。浮いた。よし、まずまず、タマを見てまた走る。根性有るチヌだ。やっと観念してタマに入る。本人大喜び・・・しかし、心地良い疲労で
座り込む。よしよし良くやった。本人今回の釣行でだいぶ勉強になっただろう。大物捕るにはバラシの経験が必要だから。
その後も少しずつ博は釣果を伸ばして行く。
まずいな。こっちはまったくだぜ。。やさしい博「佐野さんここ釣れるから場所替わりますか?」とかやっている。竿頭の余裕だ。こっちは昼メシ抜きだぜ!!!。


ヤッタゼ博之51.5cm
17時後1時間で納竿だ。仕方なく2人のポイントに入れてもらう事に。佐野君「おかしい、場所替わってもらったのにダメです」「仕掛けが違うんだョ〜微妙にね。博見てやりなヨ」俺は余裕が無いから、すかさずコマセを入れ浮きを投げる。タナが倍も違う。ビン玉の位置も遠く釣りやすい。ただ風が右から強い。仕掛け直している時間がもったいないから、ライン操作でタナまでエサを運ばせる。エサはダンゴだから深くても風向きに合ったライン操作で入れられた。
17時10分早速、織田祐二「キター」・・ウン、こいっぁ少しデカイゾ。しかし、時間的にも余裕なし、思い切ったやり取り。博が隣で「スゲー竿満月・・・ハエーもう捕った」佐野君「デカイですね。ここから見てもデカイ・・メジャー出しますか」「いらない。早く釣れ、対馬のチヌはこんなもんじゃないゾ」余裕の博が魚をスカリに入れてくれた一言「逃がしたら怒るだろうな〜」
仕掛けを替えた佐野君にもあたり。50はゆうに有る・・OK,OK。しかし、風が強くなる。18:20頃水田さんの船が迎えに・・・帰船の船では、笑顔でいっぱい。特に博は、暫くウルサイなこりゃ〜。。

面目躍如の52cm

新しい看板「ウキゾ」の前で

今回の竿頭です
 宿では、ミン社長らが「釣研丸」から「ウキゾ」へ看板を交換していた。ミンさん「ウキゾでの初釣果の写真です。貴重ですヨ!!」と言いHP用の写真を撮ってくれました。
 本当楽しい釣行でした。対馬ありがとう。又ね!